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語るなら欅を!グランジ遠山&はんにゃ金田、欅坂46を夜通し語り合う(イベントレポート / 写真25枚) - ナタリー

語るなら欅を!グランジ遠山&はんにゃ金田、欅坂46を夜通し語り合う(イベントレポート / 写真25枚) - ナタリー

ライブナタリーが企画するトークイベント「ライブナタリー Presents RESPECT! トークライブ Vol.3~語るなら欅を~」が、1月12日深夜に東京・新宿ロフトプラスワンにて行われた。

「RESPECT! トークライブ」はアーティストや芸人などさまざまなゲストが、好きなアーティストについてディープに語り合うトークイベント。過去にはレイザーラモンRGと椿鬼奴がBARBEE BOYSについて、ミト(クラムボン)とRAM RIDERがTM NETWORKについて熱弁をふるった。3度目の開催となる今回のトークテーマとなったアーティストは欅坂46で、ラジオ番組などを通しての親交もありながらファンとしても深い愛情を注ぐ遠山大輔(グランジ)、金田哲(はんにゃ)が登壇。さらに「サイレントマジョリティー」「不協和音」という欅坂46の個性を決定付けた2曲を作曲した作曲ユニット・バグベアもスペシャルゲストとして登場し、貴重なエピソードを明かした。

イベントがスタートしたのは24:30。深夜の開催ながらチケットは完売で、ロフトプラスワンは熱心な欅坂46ファンで満席となった。会場に欅坂46ライブのオープニングテーマ「Overture」が流れると、客席には緑のペンライトが灯る。「Overture」に乗せて登場したグランジ遠山、はんにゃ金田は「いや、欅じゃないから」と欅坂46メンバーを迎えるかのような大歓声に戸惑いを見せた。遠山は欅坂46が「Student Dance」のミュージックビデオでオマージュしたスタンリー・キューブリック監督の映画「時計じかけのオレンジ」のTシャツに、“おでんペンライト”と呼ばれる欅坂46のロゴ型ペンライトを手にしており、登場から本気度をうかがわせた。この日は出演者も考案したオリジナルの飲食メニューが多数用意され、ステージ上の2人も楽曲タイトルや歌詞にちなんだ夜食をつまみながらイベントを進行。遠山は「シャンディにはガフしかない~夕立も、ロフトプラスワンで飲むシャンディガフも、嫌いじゃない~」、金田は緑茶ハイ「酒に飲まれても」とそれぞれ自ら考案したドリンクを手に取り、まずは観客と共に乾杯を行う。欅坂46のダンスを手がける振付師のTAKAHIROに年末会う機会があったという遠山は、TAKAHIROから受け取ったメッセージ「これからも欅坂46を共に応援していきましょう」を乾杯の挨拶に代えて紹介した。

遠山と金田はまず、それぞれが思う欅坂46の魅力を解説。アイドルにそこまで広く興味を持ったわけではなかったという金田は、自身の出演するラジオに欅坂46がレギュラー出演することになり、メンバーの個性を知るために彼女たちの映像をチェックするうちに、平手友梨奈が持つカリスマ性のひと言では表せない不思議な魅力に強く惹かれたのだという。遠山も「誰推しというのはないんだけど、つい中心を観てしまう。DVDを観ていて『今日こそは全体を観よう』と思うんですよ。でも気付いたら平手友梨奈を観てる」とその抗えない引力について熱弁した。遠山はさらに鈴本美愉の体幹のよさをジェスチャーを交えて解説するなど、細かすぎる視点の欅坂46論で会場に集まった熱心な欅坂46ファンをも唸らせた。スクリーンに映像を流しながらのトークでは、あるライブの中で長沢菜々香や志田愛佳が密かに取っているアイコンタクトに着目。「明らかに上手の誰かと目が合っている!」と遠山は指摘し、息の合ったフォーメーションで強烈な世界観を提示する欅坂46がふとした瞬間に見せる素の表情、何気ないシーンにこそ感じられるメンバーの人間味も魅力であると語った。金田を「この子は信用できる」と唸らせたキャプテン菅井友香の愛らしい演技、頭を掻きむしりながら歌う平手の迫真のパフォーマンスなど、映像を観ながらのトークはどんどん熱を帯びていく。観客が推しメンの魅力を1分間で紹介する「推しメンには愛しかない」のコーナーでは24歳の男性が同い年の菅井を、20歳の男性が2期生の井上梨名を、36歳の男性が「ライブで見せる表情とは違うラジオでのかわいさ」に惹かれたという平手の魅力をプレゼンした。

15分の休憩を挟み、いよいよバグベアが登場。こぎみいい、ここみらいの2人が「不協和音」に乗せて現れると、場内は再び緑のペンライトで染まった。バグベアは欅坂46に関連するイベントへの出演は初めてとのことで、これまで明かされることのなかったバグベア提供楽曲の貴重なエピソードが多数明かされた。欅坂46のデビュー曲となった「サイレントマジョリティー」はコンペにより選ばれた楽曲だが、当初ざっくりと示された方向性は“渋谷”や“服飾系”だったという。バグベアの2人はあえてさらに深く考え、自分たちなりに渋谷や原宿の裏通りをイメージして楽曲を制作。そこに秋元康の歌詞が乗り、欅坂46の印象を決定付けた「サイレントマジョリティー」が誕生した。ここみらいは秋元の歌詞について「歌詞をもらったときは自分たちのことを言い当てられたような気がした」とコメント。この曲で大きな注目を集めたバグベアだが、2ndシングル「世界には愛しかない」、3rdシングル「二人セゾン」ではコンペに参加するも表題曲には採用されず、この期間はひたすらもがきながら、いくつもの曲を作っていたという。そんな2人の状況を打破したのが、4thシングルの「不協和音」。候補曲を2曲作り上げながらも、締切あと3時間というタイミングで「もう1曲作りたい」と急遽別の曲を作り上げ、それが「不協和音」として採用された。センターの平手を中心にメンバーが魂を削るように歌う「不協和音」。遠山は昨年9月に行われた東京・東京ドーム公演での鬼気迫るパフォーマンスを例に挙げ「バグベアには感謝してるし、恨んでもいる」とファンとしての複雑な心中を打ち明け、そのうえで「『不協和音』を超えるものを聴きたい。それはメンバーも望んでいるかもしれない」とリクエストした。バグベアの2人は事前にファンから寄せられていた質問にも回答し、「自分たちの曲以外で好きな欅坂46の曲は?」という質問には、こぎみいいが「自分たちが書いたことにしたい」ほど好きだという「二人セゾン」を、ここみらいが「高揚感すごくないですか?」と「世界には愛しかない」を挙げた。

再び休憩を挟んでの次のコーナーは「アンビバレントアバウト選手権」。これは欅坂46の7thシングル「アンビバレント」のイントロ8小節目に登場する「アバウ!」というシャウトを、音を聴かずにタイミングよく叫べるかを競うというもの。観客の中から立候補した1人目の挑戦者は早すぎるタイミングで叫んでしまったが、次の挑戦者は完璧にシンクロしたシャウトをロフトプラスワンに響かせ大喝采を浴びた。続く競技「狂気選手権」では「不協和音」のカップリング曲「エキセントリック」のミュージックビデオで渡辺梨加が一瞬見せる狂気的な表情を再現すべく4名の観客が挑戦。まさにこのMVの渡辺梨加を観て欅坂46にハマったという男性ファンも現れ、考案したもののニッチすぎると不安を抱えていた遠山と金田の心配をよそに、競技は異様な盛り上がりを見せた。そして最後は、シングル表題曲以外の楽曲を対象に事前投票を行っていた「勝手にカップリング総選挙」の結果発表へ。上位20曲がカウントダウン形式で発表され、人気曲が早々にランクインすると場内に大きなどよめきが起こる。結果、5thシングル「風に吹かれても」のカップリング曲でフェス出演時などにもたびたび披露される「避雷針」が圧倒的な得票差で1位に輝いた。

深夜であることを忘れるようなテンションでイベントを進めてきた遠山は「やり足りない。今月、東京ドームのBlu-ray出るでしょ? みんなで一緒に観ながら話しましょうよ」と提案。金田もまた「ものすごい熱量を感じますよね。第2回があれば、それこそTAKAHIROさんをゲストに呼んだりとか……」とイベントの続投を熱望した。惜しまれつつも終了の時刻となり、2人は観客と共に、けやき坂46が日向坂46に改名し独立したことで歌われる機会がなくなった「W-KEYAKIZAKAの詩」を大合唱。ピースフルなムードで朝を迎えた。

※記事初出時、一部キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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2020-01-17 05:00:00Z
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