静岡経済研究所は１２日までに、新型コロナウイルスの感染拡大で中止・延期が決まった静岡まつりなど主要８イベントについて、逸失した経済波及効果が１３０億２千万円になるとの試算をまとめた。今後も春の行楽期に予定されている大規模イベントの中止が相次ぐ可能性があり、地域経済への影響は深刻さを増している。
中止・延期が決まった主なイベントの中から、過去の来場者数や経済波及効果の実績値などを基に、試算が可能な８イベントを抽出した。静岡まつり（静岡市）は、開催した場合には７８万３千人が来場し、３２億３００万円の経済波及効果が見込まれたと予想。影響が最も大きかったのは伊豆高原桜まつり（伊東市）で、想定される逸失額は３７億６００万円だった。
サッカーＪリーグは、３月４～１４日の県内開催分５試合で計２億３７００万円と見積もった。公式戦の再延期が決まり、逸失額の回収機会が繰り下がっている。
５月の大型連休にかけて浜松まつり（浜松市）や藤まつり（藤枝市）など大型行事が控えているが、開催可否は未定。同研究所は「影響は一過性ではなく、想定以上に地域経済に直接的な打撃を与えている。さらに逸失利益が膨らむ可能性を考えると、中長期的な視点で立ち直りを支える政策が求められる」と指摘している。
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March 13, 2020 at 05:31AM
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経済損失１３０億円、８イベントの中止・延期 静岡経済研試算｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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