花の御所庭園跡から滝の石組みか｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

「花の御所」と呼ばれる室町時代の将軍宅「室町殿」の庭園跡から、滝を表現したとみられる大きな石組みが発見されました。

今の京都御苑の北西のあたりにあった室町殿は、室町幕府の３代将軍、足利義満が作らせ、歴代受け継がれた邸宅で、四季折々の草花に彩られた庭園の美しさから「花の御所」と呼ばれていました。
庭園には、東西が６０メートル、南北が４５メートルほどの大きな池があったことがわかっていて、京都市埋蔵文化財研究所が行った今回の調査では、鮮やかな青や緑などの大きな石が８つ見つかり、中には長さ２メートル、重さ１０トンを超える巨大なものもありました。
石が互いに組み合わさった状態から、大きな滝を表現した可能性が高く、将軍の威光を示す優雅な庭園の中でも存在感は際立っていたとみられています。
京都市埋蔵文化財研究所の松永修平調査研究技師は、「調査中も石のダイナミズム、生命力を感じました。新型コロナウイルスで暗いニュースが続く中、歴史の教科書に載るような大発見だと思います」と話していました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今回、一般には公開されないまま、すでに石組みごと埋め戻されたということです。

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April 10, 2020 at 03:19PM
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