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庭園「攬勝亭」に築山や池跡 会津藩の豪商邸宅跡、石造物も多数 - 福島民友

 会津若松市教委は25日、宅地に造成される見通しの日本庭園「攬勝亭(らんしょうてい)」(同市柳原町)を報道関係者に公開した。

 生い茂っていた草などは除去され、庭園の姿を残す人工的に盛り土した築山や池の跡などが確認された。攬勝亭は会津藩の豪商長尾氏の邸宅内にあった庭園。戊辰戦争後、所有者が繰り返し変わり、近年は手入れが行き届かない状態が続いていた。

 園内には水路でつながれていた三つの池跡があり、多数の石造物が現存している。制作年代が分かる句碑としては会津地方で2番目に古い1734(享保19)年の句碑や、松平容保(かたもり)の歌碑などが残されている。

 攬勝亭を巡っては、昨年、仙台市の不動産会社が敷地を購入し、宅地化する計画を進めている。市は開発許可手続きが適正として、所有者の意向を尊重する方針。庭園の調査記録を作成した上で、一部の石造物の保存を目指す。

 一方、市民らでつくる「攬勝亭を守る会」はさらなる調査や保存を求め、同会のホームページで電子署名活動などを展開している。

◆7日に現地見学会

 庭園の調査を実施した市教委とNPO法人もりの案内人の会会津支部は6月7日、市民らを対象にした現地見学会を開く。午前9時30分、同11時、午後1時、同2時30分からの4回実施する。雨天決行。申し込みは往復はがきで受け付ける。同1日必着。

 1枚で2人まで申し込みができる。往信面に参加者の住所、氏名、電話番号、来場手段のほか、見学時間を第3希望まで記入し、市教委文化課へ郵送する。申し込みが多数の場合は市内在住者優先で抽選。問い合わせは文化課(電話0242・39・1305)へ。

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May 26, 2020 at 08:33AM
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