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計8000人参加の就活イベント、東京ビッグサイトで開催へ。「リアル説明会」根強い人気 - Business Insider Japan

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就活生でにぎわう例年の合同企業説明会の様子。コロナ禍でこの光景は見られなくなった。

撮影:今村拓馬

新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされてきた大型の就活イベントが、ここに来て再開し始めている。

政府は音楽フェスなどの大型イベントについて、「会場定員の50%以下」などの条件を満たせば、イベント開催を認める方針を示している(緩和措置は11月末まで、12月以降はあらためて検討する方針)。

マイナビは10月17日、大学3年生らを対象とした就職関連イベントを東京ビッグサイトで開催する。会場での参加に加えて、オンラインでも配信する「ハイブリッド型」イベントとなる。

会場での参加は4000人ごとの2部制で、定員は計8000人。すでに参加枠の予約は満席になっており、根強い人気がうかがえる。

今後、対面イベントへの回帰は進むのか?

参加企業は減少、開催コストは増加

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2020年7月の「マイナビインターンシップEXPO」の会場となった東京ビッグサイト青海展示棟。検温などの対策を実施した。

提供:マイナビ

「コロナの前までは、大型イベントはむしろ学生の密度を高めようとしていたのですが、今は徹底的に密を避ける工夫をしています」

マイナビで合同企業説明会などを担当する星山浩伸イベント・WEBセミナー統括部長はそう話す。

マイナビが10月17日に東京ビッグサイト青梅展示棟(定員1万1000人)で開催する説明会には、企業約120社が参加する。

大学3年生の就活は2021年3月に広報活動解禁になるため、10月のイベントは秋以降のインターンシップについての説明会という位置付けだ。

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10月のイベントには就活生に人気の企業も参加する。HP画面を撮影。

撮影:横山耕太郎

2019年11月に東京ビッグサイトで開催された同様のイベントに173社が参加したのに比べると、企業数は大きく減っている。

感染予防のため、席の間隔を広くとったり、企業の担当者と学生の距離も広くしたりと対策を講じたことで各企業ブースが大型化。参加企業数を制限せざるを得ないという。

参加する企業数は減っても、開催コストは増えている。

「ブースをビニールカーテンで区切るなど感染対策にかかるコストに加えて、ウェブ配信を行うための費用がかかっています。ハイブリッド型のイベントにはどうしても必要な投資と考えています」(星山氏)

学生からは「対面」望む声も

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2020年7月のイベントの様子。起業受付でも距離を保ち、フェイスシールドを着用した。

提供:マイナビ

マイナビではコロナ禍の7月に、東京ビッグサイト・青梅展示場で大型イベントを開催した実績がある。

直前に新型コロナの感染者が増えたことも影響し、約2500人の参加予約のうち、実際に会場を訪れたのは約1400人だった。

ただ、オンラインで視聴した参加者は約5600人おり、オンラインも含めると前年並みの参加者を確保できたという。

「イベント開催制限が緩和されて以降、政府の方針とは別に『雰囲気的に開催していいのか』という話が出ることがありました。ただその雰囲気で決めていたら、学生と企業に迷惑がかかります。

就活生へのアンケートでは対面イベントを望む声も多く、安心して企業担当者と対面できる場所をきちんと提供することが、私たちの役割だと感じています」(星山氏)

マイナビでは、コロナ前からオンライン化への対応を進めてきた。

2017年以降、毎年3月に行っているオンラインイベントへの参加企業は増え続けており、2017年は60社だったのが、2020年には256社と4倍に増加。2020年の学生の視聴者も4万人以上だったという。

企業によってリアルイベントに温度差

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例年の合同企業説明会の様子。多くの学生が「密」になっていた。

撮影:今村拓馬

リアルの大型イベントへの参加について、企業側の反応は割れている。

「対面イベントがいいのか、それともオンラインがいいのかは、企業によってバラバラなのが現状です。10月のリアルイベントについても喜んでくれる企業もあれば、『会社のルールで参加できない』という企業もあります」(星山氏)

同じく大規模な就活イベントを行っているリクナビは、2月中旬に合同企業説明会の中止を発表して以降、2022年卒向けも含めて就活イベントは再開していない。

「11月には、就活準備イベントとして、秋冬のインターンシップに関する企業合同説明会を例年開催しています。今年はコロナウイルスもありますので、目下検討を重ねている段階です」(リクルートキャリア担当者)

学生から「対面」求める声も

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出典:マイナビ「学生就職モニター調査」

一方で、就活生からは「リアル」を重視する声も聞かれる。

コロナ禍での就活を経験した日本大学4年の男子学生(22)はこう話す。

「リアルの合同説明会では、就活軸とは違った企業を見られ、一気に多くの説明会を回れる効率の良さが魅力。コロナで大規模なイベントが中止になったのは残念だった」

マイナビが2021年卒業予定の就活生らに7月に実施したモニター調査(1954人が回答)によると、会社説明会について「十分な感染対策をして 対面式の個別企業セミナーを開催する」は22.5%で5人に1人。6月は約3割にのぼっており、根強い人気がある。

「オンライン対応が遅れている企業もあるのが現状で、東京だけでなく全国でリアルイベントを開催しています。

オンラインイベントへの注目が高まっているのは事実ですが、オンライン就活の成果が分かるのはこれからで、ミスマッチや早期退職が起きないかなど、内定者が入社する2021年4月以降を注視する必要があるでしょう」(星山氏)

リアルがいいのか、それとも対面がいいのか?企業側も、学生側も、模索が続いている。

(文・横山耕太郎

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September 25, 2020 at 08:50AM
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