Search

イベントの自粛 再開の道筋も探っておきたい - 読売新聞

 新型肺炎対策では、ここ2週間の取り組みがカギを握る。感染の機会を減らす措置を取るのはやむを得まい。

 スポーツの試合やコンサート、展覧会などのイベントの延期や中止、規模縮小の動きが相次いでいる。

 プロ野球は3月15日までのオープン戦を無観客で行う。サッカーJリーグやバスケットのBリーグ、ラグビーのトップリーグは一定期間、公式戦を延期する。

 人気グループのPerfumeやEXILEのコンサートは中止され、劇団四季は8日までの全公演を取りやめた。国立の博物館や美術館は臨時休館している。

 多数の観客が集まるスタジアムやコンサート会場は、人と人とが近距離で接触する。イベントの自粛には、感染拡大のリスクを抑止する効果が期待される。

 政府が2週間の行事の中止や延期などを呼びかけたことも、各主催団体が自粛にかじを切る契機になったと言えよう。

 ただ、スポーツや芸術活動には人々の気持ちを前向きにし、豊かにする力がある。東日本大震災後に女子サッカーの活躍が日本を勇気づけたことが思い出される。

 8日に初日を迎える大相撲春場所では、無観客とした上で開催することが検討されている。春場所がテレビ中継されれば、多くの人が映像を通じて土俵上の熱戦を楽しむことができよう。

 インターネットなどを通じて、スポーツ選手やアーティストたちの活動が、イベントの自粛中も人々に伝わるといい。

 試合や催し物の実施を控える一方で、再開への道筋を探っておくことも大切である。

 新型コロナウイルスは分からないことも多いが、今後、時間の経過と共に、感染力や症状の特徴などが解明される可能性がある。新たな知見を参考にして適切な対処策を講じれば、イベントを実施できるケースも出てくるだろう。

 スポーツ観戦の際に応援歌を歌うことを控えて飛沫ひまつ感染を防止する。展覧会で入館者を一定数に制限して混雑を避ける。こうした対策を今から検討しておきたい。

 気がかりなのは、日本に対する海外の目が厳しさを増していることだ。サッカーワールドカップ予選で、モンゴルが日本からの渡航者の入国を禁止し、試合の開催が危ぶまれる事態になっている。

 日本政府は国を挙げて実施している新型肺炎対策について、諸外国に丁寧に説明し、理解を得ていくことが欠かせない。

Let's block ads! (Why?)



"イベント" - Google ニュース
March 01, 2020 at 03:00AM
https://ift.tt/2Tavkit

イベントの自粛 再開の道筋も探っておきたい - 読売新聞
"イベント" - Google ニュース
https://ift.tt/2ZhXcSY
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "イベントの自粛 再開の道筋も探っておきたい - 読売新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.