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大友氏 最大級の庭園 中世の巨大池など復元 - 読売新聞

 戦国大名の大友氏が中世に造った「大友氏館跡庭園」(大分市顕徳町)の復元工事が終わり、一般公開が始まった。戦国時代の大名館の中では全国で最大規模とされる巨大な池が東西に広がり、見つかった花粉などを分析して再現した樹木と合わせて見所となっている。

 庭園は約8000平方メートルで、大名館や城下町で構成される国指定史跡「大友氏遺跡」の一角を占める。1998年に発見され、今年3月に復元工事が完了。5日から一般公開された。

 大友氏は中世に豊後を治めた大名。16世紀後半の大友宗麟、義統よしむねの時代に造られた庭園を再現したという。

 池は東西67メートル、南北30メートル。市教委文化財課によると、同じ時代に活躍した他の大名の庭園の池をはるかに上回る。中央の小島を境に東西で趣が異なり、東池は大分川上流から運んだ巨石を組み合わせて躍動感を出し、西池は水面を広く見せることで穏やかさを感じさせる造りに仕上げた。

 花粉や種子を調べ、庭園に当時植えられていたとみられるヤマザクラやクロマツなどを植栽した。石を敷き詰めて岸辺を再現した州浜もある。

 開園は午前9時~午後5時で、入園無料。文化財課の五十川雄也主査は「中世の大名の庭園としては最大規模。大友氏が権力を誇った時代を肌で感じてほしい」と話している。

 市は宗麟の生誕500年に当たる2030年までに、「大おもて」と呼ばれる、大友氏が政務を行ったとされる中心建物などの復元を検討している。

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June 10, 2020 at 03:00AM
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