飛鳥京跡苑池北池の発掘現場(28日、奈良県明日香村)=共同
飛鳥時代に造られた日本最古の本格的庭園とされる飛鳥京跡苑池(奈良県明日香村)の北池は7世紀後半に岸の内側に盛り土や石敷きを付け足す大改修で、水面を上から見ると卵形になっていたとみられることが分かり、県立橿原考古学研究所が29日までに発表した。
東京学芸大の木下正史名誉教授(考古学)は「苑池の全容が浮かび上がった。天武朝のころ造られた緩い傾斜部分は奈良時代の庭園にみられる『州浜』に通じる構造で、日本庭園化してゆく初期の姿とも考えられる」と指摘する。
今回は池の北西部を発掘。西側の護岸部分で池の築造当初(7世紀中ごろ)に積まれたとみられる階段状の石積みが見つかり、おおむね池の西側半分に階段構造があることが分かった。
また7世紀後半には池の内側に土を入れて平らなスペースと、こぶし大の石を敷き詰め緩やかな傾斜を造り、池を大改修していた。改修の結果、卵のような形の水面になったとみられる。水面の規模は南北約40メートル、東西約30メートル。池の築造当初は護岸が水際だったが、調査の担当者は「改修後は、階段を使い水辺近くまで下りていたかもしれない」と話す。
苑池は、天皇の宮殿があった地区に位置し、北池と南池から成る。南池は五角形で垂直の護岸で囲まれるのに対し、北池は西側に階段構造がみられる異なるデザインだった。
池のほぼ全周の発掘調査が終わり、残る北部の水路は今後調査する。
現地公開は31日午前10時~午後3時。〔共同〕
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October 29, 2020 at 07:06AM
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