彦根・玄宮園 錦秋の庭園、暗闇に浮かぶ天守 - 朝日新聞デジタル

　【滋賀】暗闇に、赤や黄色に染まった木々が照らし出される。その姿を水面に映す鏡のような池。背後には白亜の天守が浮かび上がった。

　国名勝の玄宮園（げんきゅうえん）（滋賀県彦根市金亀町）は、彦根城内にある大名庭園。紅葉の時期の夜はライトアップされ、幻想的な美しさを見せる。

　彦根藩4代藩主・井伊直興（なおおき）が造営し、1679年に完成した。池には小島が築かれ、橋もかかる。変化に富んだ景色は、江戸期には「玄宮園十勝」（10の景勝地）と呼ばれた。

　2024年の世界遺産登録をめざす「彦根城」。江戸期の庭園は、世界遺産の姫路城（兵庫県姫路市）にはなく、貴重な遺構だ。

　夜の庭園は寒い。暦の上では間もなく大雪（たいせつ）だ。本格的な冬は、もうすぐそこまで来ている。（筒井次郎）

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　メモ　JR彦根駅から約1キロ。入園料は日中は200円、彦根城との共通券が800円。ライトアップ（入場午後6時～8時半）は6日まで。700円。小中学生は各別料金。彦根観光協会（0749・23・0001）。

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December 05, 2020 at 07:00AM
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